■ 概要
秋田県大仙市を流れる「一級河川 淀川」において、地域の皆さまの安全な暮らしを洪水から守るための「広域河川改修工事」を実施いたしました。
本プロジェクトでは、当初設計を「ICT活用モデル工事」へと変更。地上型レーザースキャナ(TLS)による精密な計測データと、高度な3次元設計データ構築(SiTECH 3D、TREND-POINT活用)を導入しました。
専門技術によるデジタルデータと、当社の現場管理ノウハウを掛け合わせることで、複雑な地形にもミリ単位で対応。工期の短縮と施工精度の向上を両立させ、地域の未来へつなぐ強固な暮らしの基盤を築いています。
■ 発注者
秋田県 仙北地域振興局建設部 企画・建設課 河川砂防チーム
■ 工事概要
| 工事名 |
広域河川改修工事(一級河川 淀川) |
| 施工場所 |
大仙市協和下淀川字中里 他 |
| 工期 |
令和7年9月1日 ~ 令和8年3月24日 |
■ 主な工種と技術のこだわり
🚜 築堤・河川土工(ICT土工)
- ・路体(築堤)盛土:3,400 m³
- ・法面整形:1,720 m²
- ・盛土材攪拌:3,800 m³
【ICT活用のメリット】
地上型レーザースキャナによる高密度な「点群データ」を活用。このデータをICT建機(自動制御)へ連携させることで、丁張(目印)に頼らない施工を行いました。ヒューマンエラーを排除した精密な法面整形が可能となり、現場の安全性と品質が飛躍的に向上しています。
🌿 護岸・法覆護岸工(工法合理化)
- ・平ブロック張(緑化型):481 m²
- ・基礎コンクリート:59 m(プレキャスト化)
- ・植生工(張芝等):1,810 m²
【工法最適化のポイント】
現場打ちコンクリートから「プレキャスト製品」へと工法を変更しました。これにより、冬期の厳しい気象条件下でも安定した品質を確保し、現場作業期間を短縮。凍害リスクを回避するとともに、周辺環境への負荷も最小限に抑えました。
■ 多角的な視点で現場を管理
本工事では、ドローンを用いた定期的な空中写真撮影を実施し、施工管理の透明性を高めています。
- 進捗の可視化:定点観測により広大な現場の変化を時系列で把握。発注者様との迅速な情報共有に活用。
- 冬期施工管理:積雪状況を空から全体把握し、適切な除雪計画や現場環境の安全確認に役立てました。
- 品質の証明:計測データと空撮画像を照合し、設計通りの美しい堤防形状を多角的に検証しています。
私たちは最新のICT技術を柔軟に取り入れ、現場の創意工夫と融合させることで、地域の安心・安全を確かなものにします。
これからも建設DXの推進を通じて、秋田の豊かな未来を築き続けます。